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色の管理 / COLOR MANAGEMENT
         

1. 作業用スペース『RGB』 ※wiki参照

この設定いつ使う?
●モニタ上での表示
●RGB=モニタもの でのデータ制作作業

 
メニューの「Photoshop>カラー設定」から、「作業用スペース」を確認。
一般的に印刷業で使われるのは、
  Adobe RGB (1998
  Apple RGB 
  Color Match RGB 
  sRGB  IEC61966-2.1
の4つ。

 Adobe RGB (1998)   by Adobe Systems

メリット:sRGBよりも圧倒的に広い色再現領域&印刷や色校正などでの高適合性=DTPなどの分野では標準的。

デメリット:再現のできるするデバイスでないと、確認できない。なにより高い。

「プリンタにおいては、多色印刷を行うことによってAdobeRGBに迫っている。モニタにおいては、液晶ディスプレイでは冷陰極管とカラーフィルタの組み合わせで高彩度を得ることが技術的に難しいことと、JPEGなど一般的な画像ファイルがsRGBを想定しているためsRGBが再現できれば十分という考え方も重なって、sRGBどまりとなっているものが多い。」


Apple RGB  by Machintosh

Apple社製モニタのためのもの。

提唱:
昔のMachintosh

メリット:
どのような環境でも色の再現を統一しやすい。

デメリット:
色の再現域はあまり広くない


Color Match RGB    by Machintosh

Radius社製モニタのためのもの。Apple RGB とは白色点が違うくらい。


sRGB IEC61966-2.1    by  国際電気標準会議 (IEC)

Windows標準。

メリット:
どのような環境でも色の再現を統一しやすい=web制作に向いてる。

国際電気標準会議 (IEC) が定めた国際標準規格であり、一般的なモニタ、プリンタ、デジタルカメラなどではこの規格に準拠しているので、汎用性は高い。

デメリット:
表現できる色範囲が狭く、エメラルドグリーン、濃いシアン、オレンジ、明るい赤や黄色などは苦手。=グラフィック・写真用途にはむかない。

各RGBプロファイルの色再現領域の広さ

Adobe RGB (1998>>> Apple RGB ≒  Color Match RGB sRGB IEC61966-2.1 




         

2. 作業用スペース『CMYK』 ※参照

この設定いつ使う?
●ほかのカラーモードから、CMYKに変換するとき
●印刷=インキもの のデータ作業

 
CMYKドロップダウンメニューから、「カスタムCMYK...」をみてみる。
1、「印刷インキ設定」
2、「色分解オプション」
以上2項目ある。

●1−1 「印刷インキ設定 > インキの色特性」
印刷インキにどのようなものを使い、どんな紙に刷るのかの設定。
一番無難な「SWOP(コート紙)」もしくは「東洋インキ(コート紙)」
SWOPはアメリカのオフセット輪転機のための設定。通常の商業印刷に使われる枚葉(平版)のオフセット印刷機とは、インキの特性は違う。
 
●1−2 「印刷インキ設定 > ドットゲイン」
実際に印刷したときの網点の太り。ルーペで印刷物をみてみよう。
しばしばそのまま。

ドットゲインはインキや紙により、大きく影響される。
めやすは、コート紙などでは15%、上質紙では20%。
ドットゲイン量は中間部で特に大きく、ハイライト/シャドー部では小さくなる。
画面上でより正確なシミュレーションを行うためには、ドットゲインカーブで入力すべき。

 
●2−1 「色分解オプション > 色分解の種類」
基本的にはGCR
 
 色分解 
CMYが一定量かけ合わさってグレーになるとき、インキロスを少なくするためにK版(墨版)で代用する。どこから置き換えるかというのがGCR、UCRの設定。

GCR:ハイライトのグレーから置き換える
UCR:50%グレーのあたりから置き換える

●2−2 「色分解オプション > 黒版生成」
基本的に標準で。
明度の低いところの諧調感をだいじにしたいときは軟調で。
 
黒版に置き換える率。
「なし」=全く黒版を作らない
「最大」=グレーをすべて黒版で置き換える
UCRは基本的に50%付近から置き換えることが決まっている設定なので、このメニューは選択できない。

 
●2−3 「色分解オプション > 黒インキの制限」
80〜95%くらい。
印刷のときに、黒インキを最大何%まで使うかの率。

●2−4 「色分解オプション > インキの総使用量の制限」
印刷なら280%〜300%くらいまでにおさえるのが無難?
350%〜400%など高いと、印刷所によってはデータがはじき返されてくる。
 
参考:標準的に使用される Japan Color 2001 Coated は350%、
Japan Color 2001 Uncoated は 310% に設定されている。

CMYKでインキ使用量が多すぎるポイントは、裏写りや、乾きの遅さによるかすれ、汚れの原因になりうる。紙によっても違う。
インキの許容量は コート紙>非コート紙。
 
「ちなみに日本雑誌協会(http://www.j-magagine.or.jp/)では「雑誌広告共通・データ 入稿仕様書」というものを作成しており、ここではインキの総使用量を300%と決めています。仕事をするメディアによってこういう決まりがある場合にはそ れを優先した方が良いかと思います。 印刷屋さんに基準があるなら、聞いてみるのもいいかもしれません。」

●2−4 「色分解オプション > UCA(下色追加の量)」
0%
         

3. 『カラーマネジメントポリシー』

この設定いつ使う?
●画像データを開くとき、プロファイルのやりとりをするかどうか
 

すべての設定をオフする。

=来たものはPhotoshop側ではなにもいじらず開きますよ。という設定。
特にCMYKでは、適正に変換されているものを、違うCMYKプロファイルで解釈しなおしてしまうと、だいたいが大変なことになる。
 

カラーマネジメントについてのティップス、以下引用。

・スクリーンショット等、もともとグレーが多い画像をCMYK変換したい場合
「色分解の種類:」はGCRで、「黒版生成:」を「最大」にします。要はグレー部分は全て墨版のみになりますので、スクリーンショット等はきれいに仕上がる、という理屈です。 (「黒インキの制限:」/「インキの総使用量の制限:」は前述の設定のまま)
ただし、イラストや写真画像はこの設定にするとやたら墨っぽくなり、きれいな階調になりませんので御法度です。(イラストで黒の輪郭が多いものも「最大」にはしない方が良いでしょう)

・ポスター制作(B0版)など大判の制作
「色校時点でチョット墨っぽい(または、もっとあざやかに!)といわれることがまれにある。この場合は
『色分解の種類:』をUCRにするとうまくいく」という意見を今回のアンケートでいただきました。大判制作をされている方は試してみるといいかもしれません。(「黒インキの制限:」/「インキの総使用量の制限:」は前述の設定のままで良いでしょう)

         
その他TIPS.
は未確認・不確定情報

  1. 一度CMYK変換した画像をRGBに再変換しても、元のRGB画像と同じになることは絶対にありません。
     
  2. RGBからCMYKへ色の値を変換するとき、必ずカラーモードはLabを経由する。
    Labモードについては右図。

    A〜D軸=輝度=L
    B軸=緑から赤=a
    C軸=青から黄=b


    Labプロファイルは色の規模が広いので、RGB、CMYKどちらの値もまかなえる。
    RGB→CMYK→RGBをするということは、
    RGB→Lab→CMYK→Lab→RGB
    と自動的になっている。
    一回CMYKに通してRGBに変換しなおしても、元のRGB値は維持されてないということ。
     
  3. イエロー(Y)は、sRGB(RGB)よりJapan Color 2001 Coated(CMYK)のほうが広い?(未)

     
  4. CMYKの作業をするにはモニタ、アプリケーション、プリンタの全てでカラーキャリブレーションをね。
  5. カラーマネジメントの二重掛けは御法度!!

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